共通テスト 英語

リーディング
リスニングに慣れれば、リーディングも伸びる
論理・表現は学校の授業で十分
 言語学習は音が要
言語は「音声が基本」
人は、黙読しているとき頭の中で音声に変換しながら理解している
  「目から入る文字の音への変換」→「その音と意味の結びつけ」→「内容の理解」
英語の文章の音読は、単独で意味が分かりやすい名詞、動詞、形容詞だけでなく、前置詞や冠詞などの機能語もチェックしていくことになる。
音読することで、目立たないかもしれないが、重要な細部にしっかりと意識が向くようになる。
 音読の効果同時通訳 読みのススメ
  ※ここでいう同時通訳ー速読とは目を戻さずに前へ前へ読んでいくこと
すらすらと読めるということは、「切れ目」がつかめている、つまり目の前の1語だけでなく、もう少し先の語句まで目配りし、「まとまり」を意識 できるようになっているということ。この時、ばらばらな単語が渦まいている文章ではなく「てにをは」をはっきりさせる、前の情報と後ろの情報を有機的 に結びつけるという2点を意識して、まず声に出して言ってみる。
日本語とは異なる語順のまま、述べられている内容が思い描けているか確認しながら進む。「てにをは」が言えない、前とのつながりが分からない、と思ったら 語法、文型、構文などを再確認する。
慣れてくれば、声に出さなくても細部まで見逃さない、正しい把握ができるようになる。
 語彙を増やそう
より多くの単語を多義的に知っているということは、文章を適切かつ瞬時に理解するには重要です。
英語の参考書をひたすら覚えることも良いのですが、重要な単語については類義語や反対語を自分の手で書き込むなどすれば、身に付きやすいでしょう。
 独特の出題形式に慣れよう
リーディングテストの問題は、メールやインターネットの記事、イラストや図表の読み取りなど、いろいろな題材が用いられています。 効率良く問題を解くためには、過去問で慣れておくことと自分なりの解き方を考えておくと良いでしょう。
リスニング
 ナチュラルスピードに慣れる
「ナチュラル」とは
①  つながる
2つ(以上)の単語がひと連なりに発音される
an umbrella は「アン・アンブレラ」ではなく「アナンブレラ」
②  消える
ある単語の末尾の音が次の単語に、いわば「飲み込まれて」しまう
first store は「ファースト・ストア」ではなく「ファーストア」
③  変音する(その1)
なめらかに発音していると字面とは違う音になる
have to は「ハヴ・トゥ」ではなく「ハフタ」
④  変音する(その2)
t の音がr 化したり、n 化したりする(※アメリカ英語)
water は「ウォーター」ではなく「ワラー」(t がr 化)
 多様な英語に慣れる
共通テストはアメリカ英語だけでなく、イギリス英語で読まれる場合もある。
できれば複数の音源を活用して、ナレーターの国籍や個人差で戸惑わないようにしておく
 1回読みに慣れる
共通テストは、1回読みの問題が含まれる
放送1回で必要なじょうほうを聞き取る訓練をしておく
 様々な教材を活用
対話問題の素材
モノローグ問題の素材
3人以上の会話、討論問題の素材
 聞くだけでなく声にも出す
対話問題の素材「自ら発音すること」がリスニング力アップには不可欠
自分が発音したことのない言葉は、なかなか聞き取れないもの
発音を身体で覚えている段階までくると、音声で聞いたときの理解が飛躍的に増す
リスニングのトレーニング方法
ステップ①  音声を聞いてからテキストを音読する
テキストを見ながら音声を聞き、音声を止めて、自分で同じように発音する。
最初は1文ずつの短い単位で行う
テキストを読むというより聞いた音声をそのまま発声、つまり「ネイティブの真似」をする
文全体の「緩急のリズム」に慣れることが目標
ステップ②  音声を聞きながら同時に音読する
あとについて音読するのではなく、テキストを見ながら同時に音読する
ナチュラルスピードについていけるようになることが目標
ここでは内容の理解はできなくても構わない
大切なのは音読しながら耳を働かせておくこと
内容が理解できない箇所があったら、あとで訳をみて音と意味を結び付けておく
ステップ③  テキストを見ずに音声に続いて発音する
耳に入った音をすぐに再現することになる
まずは音に集中して、内容が理解できない箇所はあとで調べる
対話では、どちらか一人の発言だけを再現することからはじめてもよい
途中で詰まっても後戻りはせず、次に耳に入ったところから再現していく
ステップ④  聞くことだけに集中する
ここまでくれば、すでに音声を聞きながら内容理解もほとんど同時にできるようになっているはず
モノローグに関してはポイントとなる箇所をメモする練習をする
ステップ⑤  語彙を増やす
リスニングもリーディング同様、語彙が豊富であることが前提
リスニングの場合、特に発音・アクセントを正確に覚えておかなければ役に立たない
日頃単語を覚える際に、発音、アクセントを正確に身につけていくことが重要な基礎力となる
小学校・中学校・高等学校 学習指導要領改定の要点
                       
小学校•  中学年(3・4年)で「外国語活動」を、高学年(5・6年)で「外国語科」を導入
•  中学年で年間35単位時間、高学年で年間70単位時間
•  語彙数の設定(600~700語)
•  中学年では「聞くこと」を「話すこと」を、高学年では「読むこと」「書くこと」が追加された
•  「話すこと」は「話すこと[やり取り]」と「話すこと[発表]」に分けられ、4技能5領域になった。
2020年度から全面実施(2018年度から移行期間)
中学校•  授業は英語で行うことを基本とする
•  語彙数増(中学校で1,200語→小中合計で2,200~2,500語)
•  高校の一部の内容が移行する(現在完了進行形、仮定法など)
•  従来の4技能が次の5技能に分けられた→「聞くこと」「読むこと」「話すこと[やり取り]」「話すこと[発表]」「書くこと」
2021年度から全面実施(2018年度から移行期間
高等学校•  科目再編
•  語彙数増(高等学校で1,800語→高等学校で1,800→2,500語)
•  従来の4技能が次の5技能に分けられた→「聞くこと」「読むこと」「話すこと[やり取り]」「話すこと[発表]」「書くこと」
2022年度から学年進行で実施

語学の上達には、素質と興味が半分、慣れが半分。